（2022年 5月 15日の記事）
生ビールが飲みたい
久しく外で飲むということがなかった。いつ以来だろう…
思えば２年前に仕事で出掛けた横浜で、ダイヤモンドプリンセス号のコロナ感染のニュースを耳にしながら飲んだ生ビールが最後だった気がする。
頻繁だった飲み会もなくなり、わが家は夫婦揃って医療介護の仕事についているので、コロナ禍での自粛圧力が強く、東京で暮らすの子供ともコロナ以降は顔を合わせていない。
「新しい暮らし方」にも少しは慣れてきたけれど、自粛が緩むたびに感染者の増加で厳しい状況に立たされてきた多くの医療介護従事者は、終わりの見えない抑圧に不公平感を募らせているのではないだろうか。
● コロナの自粛がようやく緩和されてきて久しぶりに羽を伸ばしたい！
● 旅行宿泊サービスの利用を喚起する割引キャンペーンは使わなきゃ損！不公平！
● 帰りの交通手段を気にせずに泊まりがけで生ビールが飲みたい！
市内での外食も控えなければいけないような日々を過ごし、通常営業のゴールデンウィークも終わった頃、妻がため息混じりにつぶやいた。
「あ～あ、生ビールでも飲みに行きたいな…」
義母の実家で近々法事の予定があり、その後に久しぶりに集まった老姉妹で温泉に泊るらしく
「ご馳走食べて温泉入って実質6000円かそこらで泊まれるんだって…県民割で…」
日本海を見渡す海辺に建つ温泉ホテルである。
そういえば「GoToキャンペーン」や「GoToイート」など、TVのニュースでは見聞きしていたけれど、我々には無縁なものと今まで興味を持って内容を確認してみたことがなかった。
メッチャお得な県民割！だけど終了目前…
国と地方自治体が税金を投じて行う公的割引サービス。興味を持って確認してみると、目を疑うほどにお得な内容になっている。徐々に自粛も解除されていく中で、感染対策に縛られない人たちだけに利用させておくのはいかにも不公平だ。
県民割（ブロック割）は期限つきの割引サービスで、１ヶ月単位の延長が直前の発表になるので予約がすぐに埋まってしまう。エッセンシャルワーカーもそろそろ息抜きできないと、メンタルがもたない。世間ではコロナとの共存が言われるようになり、ゴールデンウィークの人出を横目に「もうそろそろ、いいんじゃないかな…」とは思っていた。
夫婦とも高齢者と同じペースで3回目のワクチン接種も済んでいるし、ずっと自粛を続けてきたのだ。生ビールを楽しむために近場で宿泊というのも良いではないか。
すでに月内の勤務予定は決まっているけれど、泊まりで出かけられる日はないか、カレンダーとにらめっこ。直近の土日なら夫婦で都合がつけられることが判り、急いで行き先を検討。予約できたのがスキー場併設の「ロッテアライリゾートホテル」。はじめに予約を試みた海辺の温泉ホテルはすでに満室だった。
県民割（ブロック割）の使い方
じつのところネットの宿泊予約サイトで空室状況を確認し、そのまま予約を入れたのだけれど、県民割についての確認項目のなかった点が気になり、直接ホテルに電話で確認をしてみた。
そうしたら案の定、そのままの予約では県民割が適用されないことが判明した。そのため一旦予約をキャンセルし、ホテル側でカード会社にキャンセルの手続きを取ってもらった上で、改めて予約を入れ直すという対応が必要になった。
ネットの予約サイトは県民割ブロック割に合わせて「特設の予約ページ」を設けている場合がある。なので一般的なエリア検索などで宿泊先を探したとき、予約サイトの「通常の予約ページ」へと誘導されてしまうと、県民割ブロック割の申し込みをスルーしてしまう場合がある。念のためと思ってホテルに確認してみたのは正解だった。
県民割って何？
都道府県民割は、国の施策で各自治体が行う旅行宿泊割引キャンペーン。県民の県内旅行で、旅行代金が宿泊割引とクーポン配布で最大 7 千円お得になる。4 月からは県民割の範囲が地域ブロック単位に拡大されており、地域ブロックに指定された近隣県でも旅行割引の適用を受けられる。
県民割はどうやって使う？
都道府県民割を利用するには、ホテルや旅館の公式サイトや、オンライン宿泊予約サイトで予約をする方法と/、地域の旅行会社を使う方法がある。オンライン宿泊予約サイトは独自の割引やポイント制度などもあり、現在では最も一般的な予約方法となっている。分かりにくいと感じたなら旅館やホテルに電話で直接問い合わせても対応してくれる。
県民割（ブロック割） ワクチンは何回？
「ワクチン3回接種済またはPCR等の検査結果が陰性あること」が利用条件となる。宿泊先などでワクチンの接種済証かPCR検査などの陰性証明書、身分証明書の提示が求められるので、忘れないように用意していく。</p
県民割ブロック割はいつまで？
2022年6月30日宿泊分まで（7月1日チェックアウト分まで）期間が延長されました。県民割、ブロック割は7月以降の延長は未定。批判も大きかった「GoTo」に代わるキャンペーンが実施されるまでのつなぎ施策であるけれども、新たなキャンペーンについては6月4日現在まだ検討中とされている。
コロナ禍を耐えてきた自分へのご褒美に
現状では6月末日が期限の県民割ブロック割キャンペーン。今ならまだ予約も間に合う。
普通の飲み会でも2次会まで顔を出せば少なくとも8000円程度はかかってしまうけれど、県民割を利用すれば1万5000円の宿泊が実質8000円になる計算。飲み会と違って帰りのタクシーや運転代行の心配もなし。
この2年間ずっと耐えてきたエッセンシャルワーカーこそ、そろそろ温泉と最高に美味しい生ビールで、自分を慰労してあげても良い時期なのではないだろうか。